News
お知らせ
コラム
【創業塾講師登壇を前に】第1回:顔から火が出る「初期プラン」と、運命を変えた専門家との壁打ち
「やっぱり、会社の壁は高くて分厚いな……」
1年前の私は、どこにでもいるごく普通のサラリーマンでした。 30年以上にわたり建設現場の最前線に立ち、一級土木・一級建築施工管理技士、測量士として大型プロジェクトや開発許可設計に携わってきた自負はありました。しかし、組織の中にいる限り「前例がない」「副業禁止規定がある」という硬直化したルールに縛られ、どれだけ効率的な新しい働き方を提案しても一蹴される日々。
「自分の技術とノウハウで、もっと業界の構造を変えられるのではないか?」
そんな想いと根拠のない自信だけを胸に、私は起業への第一歩を踏み出しました。 しかし、最初に思いついたビジネスプランは、今振り返るだけでも顔から火が出るほど未熟なものでした。「投資と事業を掛け合わせたら面白いんじゃないか」といった、具体性も解像度も低い、まさに「思いつきの初期プラン」だったのです。
転機となったのは、四日市商工会議所の担当者Hさんとの出会い、そして地域情報誌で目にして参加を決めた「四日市創業塾」でした。
そこで出会った三十三総研のI先生をはじめとするプロの専門家たちに、私は自分の恥ずかしい初期プランを真正面からぶつけました。プライドなんて持ち合わせている余裕はありません。とにかく必死でした。
専門家の方々は、私の未熟な案であっても真剣に耳を傾けてくれ、「それも面白いけど、こんなアプローチはどう?」と、客観的で鋭い赤ペン修正を入れてくれました。
言葉にしてプロにぶつけ、フィードバックを受けて落とし込む——。
この「壁打ち」を何度も何度も繰り返すうちに、自分一人では決してたどり着けなかった「圧倒的なビジネスプラン」の解像度が、一気に上がっていったのです。
ここで、これから創業を目指す皆さんにどうしても伝えたい「戦略」があります。 それは、「起業前なら、どれだけ恥を書いても損失はゼロ(ノーダメージ)」ということです。
起業した後にプランの甘さで失敗すれば、会社が倒産するほどの痛手を負います。しかし、起業前であれば、どんなに無知を晒そうが、どんなにプランを否定されようが、ノーリスクです。 くだらないプライドを捨ててプロの専門家を使い倒すこと。これこそが、創業塾や商工会議所を活用する最大の価値なのです。
(第2回「背水の陣と、チート級のパスポート」へ続く)